佐藤琢磨インディ500 2勝目!!!!
出遅れた感が否めませんが、さすがにブログのネタにしないわけにはいかないので書きます。
今日のお題もタイトルの通りです
ついに、というか、まさかやってくれるとは思わなかった
そもそもインディ500ってなんぞやって話なんだけど、まずアメリカにインディカーシリーズっていう自動車レースがあって、年間20レース弱開催されるうちの1レースがインディ500
インディ500のインディはインディアナ州のインディで、500はレース距離の500マイル(大体800キロ)の500。
これは今年で104回目で、太平洋戦争の期間中に中止になった以外は毎年開催されているかなり古い伝統のレース
インディカーシリーズっていうくらいだから、シリーズの起源はインディ500になる
レベル的にはF1の方が上と思う人も多いだろうが、F1の参戦をあえて断るようなドライバーが多数いるほどなので、もしかしたら世界最高峰かも(実際F1で皇帝と呼ばれたシューマッハ相手に2年連続チャンピオンになったフェルナンド・アロンソをもってしても、昨年予選落ちして決勝に出られず終わったなんて話もある)
あ、アロンソさん、来年からのF1復帰おめでとう(脱線)
で、古いだけで何も凄さが伝わってこないかもしれないので、もうちょい付け足すと、
・F1モナコGP、ル・マン24時間レースと並んで世界三大レースの一つ
・優勝賞金約2億円
・40万席分用意されているチケットが予約の時点で完売
・500万人以上がテレビなどでリアルタイム観戦
・インディカーシリーズの年間チャンピオンより尊敬される
・自分の名前がインディアナ州のストリートの名前になる
・表彰式が終わった瞬間から夜中まで取材が絶えない、その後のメディア出演が多数(心拍数200弱で2、3時間走った上にこれ)
・大統領から祝福のメッセージが来る などの通常生活している中では経験できないようなことが多数起こる
また、レース中の最高時速は380キロ程度まで伸び、また楕円形のコースをひたすら回るので、5から6Gの重力を一周当たり4回、200周に渡って受けることになる(内臓が外側に寄るのがわかるらしい)
加えて血液も寄ってしまうので、コーナリング時は右手を思いっきり握りながらハンドルを回す必要があるし、そのハンドルはパワーステアリングシステムが入っていないので、乗用車の5倍以上は回す際に力を要する(重ステの最強版)
あと勿論、モータースポーツは他のスポーツと違ってクルマが壊れたらアウトだし、クルマがいくら決まっていても事故に巻き込まれたりピット作業でミスったりする可能性があるということも把握しておいていただきたい
多分、おそらく、凄さが伝わったと思うので、話を進めます
佐藤琢磨は、F1で活躍した後、10年ほど前からインディに参戦開始
しばらくは苦労していたが、13年に日本人として初めてインディカーでの優勝を経験し、17年にはインディ500の優勝を達成
1回勝つだけでも相当に難しいことなのに、琢磨は2回目の勝利を決めてしまったのです
今回は前回勝った17年よりも小規模チームのレイホール・レーターマン・ラニガン・レーシング(なげえ)からエントリー
17年は屈指の大所帯チーム、アンドレッティ・オートスポーツからの参戦だったためデータが豊富だったが、今回は他のクルマのデータはほぼ無いに等しい
それでも自己ベストの予選3位のタイムをマークし、決勝は3番グリッド(つまりギリ最前列)スタートの権利を手にした
その好位置からきっちり優勝(決勝の推移は動画のリンクをどうぞ)
もうさすがとしか言いようがない
2回勝つというのは言葉に言い表せないほど凄いことで、現在インディカーシリーズに参戦している30数名のドライバーでマルチタイムウィナーは佐藤琢磨ただ1人。
それくらい複数回優勝というのはすごいことなんです
これからもモータースポーツファンを熱狂させてくれることを願っております
(この場を借りて書きますが、モータースポーツはオートレースと違って賭けOUTです、たまに勘違いしている人がいるので。モータースポーツはピュアスポーツなんだよ!!)
(あと2017年のレースの方が熱いので是非)